インフラエンジニアのフリーランスに!気になる案件単価・年収・需要・エージェントを紹介 - Tech Hiveマガジン

インフラエンジニアのフリーランスに!気になる案件単価・年収・需要・エージェントを紹介

サーバーやネットワークシステムといった、ITの基盤を構築するインフラエンジニア。

一般の方たちが利用するITサービスの動作を支える重要な役割を担います。

そんなインフラエンジニアのフリーランスとして「働きたい」「収入アップを目指したい」という方は多いのではないでしょうか。

独立をするにあたって、気になるのは案件単価や平均年収、将来性でしょう。

そこで本記事では、インフラエンジニアのフリーランスになる方法や案件単価、平均年収などを紹介します。

失敗しないための案件獲得方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【2024年最新】フリーランスエージェントおすすめ比較24選!外さない選び方も紹介

フリーランスインフラエンジニアの仕事内容

フリーランスインフラエンジニアの仕事内容

フリーランスのインフラエンジニアの仕事内容としては、以下の業務が挙げられます。

  • 設計
  • 構築
  • 運用
  • 保守・監視

基本的にはネットワークやサーバー、ミドルウェアといった領域を担当するのがインフラエンジニアです。

クライアントの要望を汲みとりつつ、必要なネットワークのスペックなどを設計、システムやサービス、機器の導入などを行い、インフラネットワークを構築していきます。

フリーランスインフラエンジニアに欠かせないスキル6つ

フリーランスインフラエンジニアに欠かせないスキル6つ

フリーランスのインフラエンジニアに欠かすことのできないスキルとしては、以下の6つが挙げられます。

  1. インフラエンジニアの実務経験
  2. インフラエンジニアの基本スキル
  3. ネットワーク・サーバーの基本知識・スキル
  4. クラウドサービスの知識・スキル
  5. コミュニケーションスキル
  6. タスク管理スキル

自分がどのスキルに秀でており、何が欠けているかなどを考えながら参考にしてみてください。

インフラエンジニアの実務経験

フリーランスで重要となるのは実務経験と実績です。

これらが無ければ、フリーランスのインフラエンジニアとして案件を獲得することは難しくなるでしょう。

クライアント企業は人材を選別するにあたって、スキルや資格はもちろん、実務経験なども重視して判断をします。

少なくとも2〜3年程度、企業のインフラエンジニアとして業務に従事した経歴がなければ、フリーランスとしての活躍は厳しいと考えておきましょう。

インフラエンジニアの基本スキル

インフラエンジニアとして案件に携わるにあたって、基本スキルは必ずおさえておきましょう。

具体的には、インフラ設計の基礎知識と形にするスキルが求められます。

インフラ設計とは、アプリケーションの指示から適切なシステムやネットワークの構成を形作る業務のこと。

要件定義とまとめた内容をもとに設計する作業が必要になります。

インフラエンジニアにとって、課題がどこにあり、それを解決するインフラネットワークの構築がコア業務となります。

クライアントの課題をヒアリングの上、分析やその上で最適な提案を行うなどの基本的なスキルは備えておきましょう。

ネットワーク・サーバーの基本知識・スキル

インフラの設計や構築には、サーバーやネットワークの知識が必要不可欠です。

サーバーはほとんどの企業がインフラ環境に導入しており、そのサーバーを設計、構築するにあたっては、ネットワークの知識とスキルが要求されます。

インフラエンジニアとしては、ハードウェア型のサーバー導入に必要なLinuxなどのOS、クラウドを使ったサーバー構築、これらの基礎となるネットワークの知識は高いレベルで備えておきましょう。

クラウドサービスの知識・スキル

AWSやAzureなどのクラウドサービスを活用したサーバー環境構築もインフラエンジニアとして行う業務の一つです。

そのため、クラウドサービス全般に関する知識とスキルを有しておく必要があります。

昨今では、クラウド型のインフラ構築を導入する企業も増えています。

クラウドに切り替えることで、実機などにかかるコストを削減できるためです。

最新のトレンドにキャッチアップして仕事をするためにも、クラウドサービスに関する知識とスキルもあわせて学んでおきましょう。

コミュニケーションスキル

インフラエンジニアの業務には、クライアントへのヒアリングや提案なども含まれます。

そのため、クライアント企業と良好な関係を最後まで保つための高いコミュニケーションスキルも必要です。

単に人と仲良くなるためのコミュニケーションスキルではなく、クライアントから必要な事項を聞き出し、最適な提案を伝えるためのビジネスコミュニケーションに磨きをかけましょう。

タスク管理スキル

インフラエンジニアに限らず、フリーランス人材にとってタスク管理スキルは欠かせない要素です。

誰も自分の業務進捗を管理してくれない以上、日々のタスクを自分で細かく管理する必要があります。

クライアントワークでは少しの遅れで信用を失う恐れもあるため、フリーランスとしての価値を保つ意味でも、タスク管理には細心の注意を払いましょう。

フリーランスインフラエンジニアの案件単価・平均年収

フリーランスインフラエンジニアの案件単価・平均年収

Tech Hiveフリーランスインフラエンジニアの案件単価はおおよそ月68万円です。

年収換算すると、816万円が平均となります。

もちろんこれはあくまで平均的な数字となるため、インフラエンジニアのフリーランスになったから年収800万円が約束されるわけではありません。

実際にスキルセットやレベル、経験値によって契約できる案件が異なります。

Tech Hiveには多々ありますが、月100万円を超える高単価案件を受注できれば、大幅な年収アップが実現できるでしょう。

インフラエンジニア案件獲得におすすめなフリーランスエージェント5選

インフラエンジニア案件獲得におすすめなフリーランスエージェント5選

それでは、インフラエンジニア向けのフリーランスエージェント5選を紹介していきます。

サービスによって強みや特徴が異なりますので、自分に合ったサービスがあるか確認してみてください。

サービス 職種 案件数 リモート案件 副業案件 対応エリア
Tech Hive 各種エンジニア
PM・PMO
PdM
ITコンサルタント
5,000件以上 有り 有り 全国
レバテックフリーランス エンジニア
PM
PdMなど
4,000件(常時提案可能案件数) 有り 有り 関東/東海/近畿/九州
Midworks エンジニア職など 10,515件以上 有り なし 全国
HiProTech ・ITエンジニア
・ITコンサル
3,679件以上 有り 有り 全国
ギークスジョブ エンジニア 5,568件 有り 有り 東京・神奈川・福岡・大阪・名古屋

2024年5月現在

Tech Hive:フリーランス初心者で高単価案件を狙える!

Tech Hive出典:Tech Hive公式HP

運営会社 株式会社Asikaze
職種 各種エンジニア
PM・PMO
PdM
ITコンサルタント
総案件数 5,000件以上
在宅・リモート案件 有り
副業案件 有り
対応エリア 全国

Tech Hiveは、担当エージェントの丁寧なカウンセリングが魅力のフリーランスエージェントです。

案件に関する相談はもちろん、キャリアパスに関する相談もできるため、フリーランス初年度の方でも安心して利用することができます。

相談や案件紹介には、もちろん料金はかかりません。

100万円を超える高単価案件も多数掲載しており、収入アップを目指しているフリーランスはぜひご活用ください。

レバテックフリーランス:案件先とのミスマッチを防げるマッチング力!

レバテックフリーランス出典:レバテックフリーランス公式HP

運営会社 レバテック株式会社
職種 エンジニア
PM
PdMなど
案件数 4,000件(常時提案可能案件数)
在宅・リモート案件 有り
副業案件 有り
対応エリア 関東/東海/近畿/九州

レバテックフリーランスは、マッチング力の高さが特徴のフリーランスエージェントです。

担当者が年3,000回以上提携企業を訪問し、ヒアリングなどをしているため、利用者と企業のミスマッチを未然に防げます。

担当エージェントからの継続案件の提案などサポートも充実しているため、フリーランス初年度の方でも使いやすいサービスです。

レバテックフリーランスの評判まとめ!気になるメリット・デメリットを調査

Midworks:全国規模で案件紹介!

Midworks出典:Midworks公式HP

運営会社 株式会社Branding Engineer
職種 エンジニア職など
総案件数 10,515件以上
在宅・リモート案件 有り
副業案件 なし
対応エリア 全国

Midworksは、対応エリアの広さが魅力のフリーランスエージェントです。

全国規模で案件紹介をしているため、地方在住のインフラエンジニアでも気軽に活用することができます。

案件数も9,893件以上と豊富で、さまざまな案件に出会えるのも特徴といえるでしょう。

Midworks(ミッドワークス)の評判まとめ!気になる口コミを調査

HiPro Tech:案件参画まで最短1週間!

HiPro Tech出典:HiProTech公式HP

運営会社 パーソルキャリア株式会社
職種 ITエンジニア・ITコンサル
総案件数 3,679件以上
在宅・リモート案件 有り
副業案件 有り
対応エリア 全国

HiProTechは、案件参画まで最短1週間と、スピード感が魅力のフリーランスエージェントです。

成約から業務開始までが長く、間延びしてしまうサービスも多い中で、1週間という短い期間での業務開始も可能な点は、フリーランスにとって心強いはずです。

また、運営元が人材大手のパーソルキャリアということもあり、安心して案件に応募できるのもフリーランスにとってのメリットといえます。

利用者の平均年収が920万円・平均10%の報酬単価UPを実現しているため、年収を上げたいフリーランスにおすすめのサービスです。

HiPro Techの気になる評判は?口コミからわかるメリット・デメリットも解説

ギークスジョブ:リモート案件が80%!

ギークスジョブ出典:ギークスジョブ公式HP

運営会社 ギークス株式会社
職種 エンジニア
総案件数 5,568件
在宅・リモート案件 有り
副業案件 有り
対応エリア 東京・神奈川・福岡・大阪・名古屋

ギークスジョブは、リモート案件が全体の8割を占めるフリーランスエージェントです。

取引実績も3,000件以上と充分な数字となっており、安心して利用可能といえます。

インフラ案件は客先常駐型がメインとお伝えしました。

それでも、リモート案件にも携わりたいインフラエンジニアにとって、リモート案件を豊富に取り揃えている点は魅力的といえるでしょう。

ギークスジョブの評判は?口コミからわかるメリット・デメリットを解説

フリーランスインフラエンジニアにおける案件の特徴

フリーランスインフラエンジニアにおける案件の特徴

フリーランスインフラエンジニアにおける案件の特徴は、大きく3つあります。

  1. 在宅案件よりも常駐案件が多い傾向にある
  2. 保守・運用のみの案件も豊富にある
  3. ラウド移行の案件が増加傾向にある

在宅案件よりも常駐案件が多い傾向にある

インフラエンジニアは、クライアント企業のネットワーク構築、運用保守が主な業務内容となるため、在宅案件よりも客先常駐型の案件が多い傾向にあります。

客先常駐型とは、クライアント企業のオフィスに出社して仕事を行う形式のことです。

「フリーランスだから在宅で仕事ができる!」というわけではなく、インフラエンジニアという職業柄、常駐案件の割合が多い点は予め理解しておきましょう。

保守・運用のみの案件も豊富にある

クライアントへのヒアリング・提案からの設計構築以外にも、すでに構築されたインフラネットワークの保守・運用のみを業務としている案件も豊富にあります。

インフラエンジニアだから設計から保守運用までの全てをこなすのではなく、案件によっては保守や運用を部分的に受け持つ内容も多いのが特徴です。

クラウド移行の案件が増加傾向にある

昨今インフラネットワークをクラウド型に移行する企業が増えつつあります。

それに伴って、フリーランスインフラエンジニア向けの案件も、クラウド移行を依頼するものが増加しています。

需要の高まりを考えて、クラウドに関する知識とスキルを磨き、クラウド移行の案件を多めに受けるなどの戦略も有効といえるでしょう。

フリーランスインフラエンジニアのメリット

インフラエンジニアがフリーランスになるメリットは下記の2つです。

  • スキルによっては高単価案件で年収UP
  • 在宅・リモートワークができる

スキルによっては高単価案件で年収UP

フリーランスは自分で案件を選べるので、言語やスキル・経験にもよりますが年収UPを図ることができます

週2~3日の稼働案件であれば、複数受注することも可能でしょう。

在宅・リモートワークができる

フリーランスは在宅案件を選べば、リモートワークが可能です。

出勤時間や体力を有効活用できるため、より理想のライフスタイルに近づけることができるでしょう。

フリーランスインフラエンジニアのデメリット

インフラエンジニアがフリーランスにあるデメリットは下記の2つです。

  • 確定申告などの税金関係を自分で行う必要性
  • 安定した収入を得られる確証がない

確定申告などの税金関係を自分で行う必要性

会社員なら経理や労務が行なってくれていた書類作成を、フリーランスは自分で行う必要があります。

特に確定申告はややこしいため、会計ソフトを利用したり、福利厚生で行ってくれるフリーランスエージェントの利用をおすすめします。

安定した収入を得られる確証がない

フリーランスは案件によって単価が変わりますし、ボーナスがないため収入が不安定になりがちです。

案件の契約期間が終わると、また新たに案件を探さなければなりません

案件の契約期間が終わる前に、余裕を持って次の案件を探すと良いでしょう。

フリーランスエージェントの中には、契約期間が終了する前に次の案件を提案してくれるサービスもあるので、検討してみてください。

未経験からフリーランスインフラエンジニアを目指す手順4ステップ

業界未経験の状態からフリーランスインフラエンジニアを目指す際に、辿るべきステップは下記の4つです。

  1. インフラエンジニアに必要なスキルや知識を習得する
  2. 正社員のインフラエンジニアとして実務経験を2〜3年積む
  3. 副業でインフラエンジニアの案件を受注する
  4. インフラエンジニアのフリーランスとして独立する

各ステップの趣旨や重要性を解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。

インフラエンジニアに必要なスキルや知識を習得する

何よりもまず、インフラエンジニアに必要なスキル、知識を習得していきましょう。

前述したようにサーバー、ネットワークに関する知識や、クラウドサービスに関する知識などが該当します。

全く知識がない場合には、インフラネットワーク関連の基礎を網羅した専門書を購入し、独学で学習していきましょう。

知識レベルの確認を兼ねて、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」などの基本資格を受検してみるのも案件獲得へと優位に運べるでしょう。

正社員のインフラエンジニアとして実務経験を2〜3年積む

ある程度の知識とスキルが身に付いた段階で、正社員のインフラエンジニアとして最低2〜3年の実務経験を積んでいきましょう。

知識とスキルがあっても、それを証明するのは実務レベルでの経験と実績です。

フリーランスインフラエンジニアとして案件受注に困らなくするためにも、まずは正社員として堅実に経験を積みましょう。

副業でインフラエンジニアの案件を受注する

正社員として現場を2、3年経験したら、副業案件に取り組んでいきましょう。

実務経験を積んだからフリーランスになろうと思われるかもしれませんが、突然独立するのはお勧めしません。

正社員とフリーランスでは働き方や業務上のアプローチで異なる点も多いため、独立前に違いを肌で感じておくのは重要です。

また、独立前に個人での実績を作っておくことで、フリーランスになった後の案件受注の助けにもなります。

副業が可能なインフラ案件を探し、受注していきましょう。

インフラエンジニアのフリーランスとして独立する

上記のステップを辿ったところで、いよいよフリーランスのインフラエンジニアとして独立し、活動を始めましょう。

サービスを活用しつつ案件を獲得し、プロジェクトに参加します。

常駐案件が多めではありますが、在宅・リモート案件も中にはあります。

フリーランスとして在宅環境でも作業ができるように、自宅の業務環境もしっかりと整備しておいてください。

フリーランスインフラエンジニアにおすすめの案件獲得方法とは

フリーランスインフラエンジニアにおすすめの案件獲得方法とは

フリーランスのインフラエンジニアにおすすめの案件獲得方法には、次の3つがあります。

  1. フリーランスエージェントを活用する
  2. SNSなどを駆使して営業をかける
  3. 友人や知人から紹介してもらう

それぞれの方法で強みが異なりますので、自分に合った方法で案件探しをしましょう。

フリーランスエージェントを活用する

高単価案件を獲得したい場合には、フリーランスエージェントの活用がおすすめです。

サービス登録後に担当エージェントから案件紹介を受け、面談などを経て受注に至ります。

自分で営業などをかける必要はありません。

その分、案件を探しながら本業に集中できる強みがあります。

SNSなどを駆使して営業をかける

ビジネス用のSNSアカウントなどがある場合には、個人で気になる企業にアプローチをかけ、案件に参画させてもらう方法もあります。

企業と個人の直接契約となるため、手数料であるマージンは引かれません。

ただし、営業の交渉やコミュニケーション、メール対応などを全て自分で行うため、比較的労力のかかる方法だと理解しておきましょう。

友人や知人から紹介してもらう

友人・知人の人脈を辿って案件を紹介してもらうパターンもあります。

特に同業者が知人にいる場合には、知人経由での紹介は現実的な選択肢となるはずです。

知人に連絡をとって打診するだけでよい分、案件獲得にかかる負担は少ないでしょう。

しかし、確実に紹介してもらえる保証はありません。

「紹介してもらえれば運が良い」程度に捉えておき、案件の獲得は主体的に進めていきましょう。

フリーランスインフラエンジニアの需要や将来性は高い

企業社会がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している中で、そのインフラ環境を構築し、運用保守できるインフラエンジニアの需要、将来性は今後も高いといえます。

ただし、企業のクラウド移行の流れからも分かるように、インフラエンジニアに求められるスキルや知識はいつまでも同じものとは限りません。

「仕事がある」「需要がある」から大丈夫とは限らず、変化に対応できないと需要は低下してしまうでしょう。

インフラエンジニアのフリーランスとして、需要をキープするなら時代の流れを汲みとりつつ、求められるスキルや知識を貪欲に身に付けていく姿勢が求められます。

フリーランスのインフラエンジニアに役立つ資格

フリーランスのインフラエンジニアに資格は絶対必須ではありませんが、スキルを持っているという証明になるため企業への説得力が増します。

特に未経験の方には強みになるので、資格取得も視野に入れるといいでしょう。

資格 種類 合格率
ネットワークスペシャリスト 国家資格 14.3%
データベーススペシャリスト 国家資格 17.6%
Linux技術者認定 ベンダー資格 非公開
Cisco技術者認定 ベンダー資格 非公開
AWS認定 ベンダー資格 非公開
ORACLE MASTER(オラクルマスター) ベンダー資格 非公開

※合格率は2023年12月時点の最新情報です。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリスト試験とは独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が主催し、経済産業省が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の12ある区分の中の一つです。

ネットワークの固有技術からサービス動向まで幅広く精通し、目的に合った大規模かつ堅牢なネットワークシステムを構築・運用できるネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。

ネットワークスペシャリストの試験では下記のような知識・実践能力が要求されます。

  1. ネットワーク技術・ネットワークサービスの動向を広く見通し、目的に応じた適用可能な技術・サービスを選択できる。
  2. 企業・組織、又は業務システムの要求(情報セキュリティを含む)を的確に理解し、ネットワークシステムの要求仕様を作成できる。
  3. 要求仕様に関連するモデリングなどの設計技法、プロトコル技術、信頼性設計、セキュリティ技術、ネットワークサービス、コストなどを評価して、最適な論理設計・物理設計ができる。
  4. ネットワーク関連企業(通信事業者、ベンダー、工事業者など)を活用して、ネットワークシステムの設計・構築・運用・保守ができる。

令和5年の春に行われた試験では受験者10,395人中、合格者1,482人の合格率が14.3%と難易度が高い資格です。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリスト試験とはネットワークスペシャリスト試験と同様、情報処理推進機構が主催している国家試験「情報処理技術者試験の一つです。

企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。

高品質なデータベースを企画、要件定義、開発、運用、保守するため、次の知識・実践能力が要求されます。

  1. データベース技術の動向を広く見通し、目的に応じて適用可能な技術を選択できる。
  2. データ資源管理の目的と技法を理解し、データ部品の標準化、リポジトリシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守ができる。
  3. データモデリング技法を理解し、利用者の要求に基づいてデータ分析を行い、正確な概念データモデルを作成できる。
  4. データベース管理システムの特性を理解し、情報セキュリティも考慮し、高品質なデータベースの企画・要件定義・開発・運用・保守ができる。

令和4年の秋に行われた試験では受験者8,445人中、合格者1,486人の合格率が17.6%と難易度が高い資格です。

Linux技術者認定

Linux技術者認定NPO法人LPI-Japanが運営する資格試験で、サーバOSであるLinuxについてのスキルや知識を証明するための資格です。

クラウド/DX時代のITエンジニアに求められるシステム構築から運用管理に必要なスキルを証明できます。

アーキテクチャ設計からシステム構築、運用管理までの技術領域を広くカバーしており、4つのレベルの試験があります。

レベル 役に立つ職種 認定できる技術 求められる能力
LinuCレベル1 全てのIT技術者 仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作と
システム管理が行える技術者を認定。
・仮想マシンとコンテナを含むLinuxサーバー
の操作と運用・管理ができる。
・クラウドのセキュリティを理解し、安全に
運用できる。
・オープンソースの文化を理解し、業務に活用
できる。
LinuCレベル2 全てのIT技術者 仮想環境を含むLinuxのシステム設計、ネット
ワーク構築において、アーキテクチャに基づい
た設計、導入、保守、問題解決ができる技術者
を認定。
・Linuxシステムの設計、構築、監視、トラブル
シューティングができる。
・仮想マシンやコンテナの仕組みを理解し、そ
の管理と運用ができる。
・セキュリティとシステムアーキテクチャの基本
を理解し、サービスの設計、構築、運用・管理が
できる。
LinuCレベル3 エンタープライズレベルでの仕事ができる技術・
Linuxを使ってエンタープライズレベルの大規模シ
ステム構築やコンサルティングができる、最高技
術レベルのLinuxプロフェッショナルの能力を認定。
・Linux、Windows、UNIXの混在環境でのシステム
インテグレーションやトラブルシューティングがで
きる。
・冗長構成でLDAP、OpenLDAP、Sambaを使った
システムや認証サーバーを構築できる。
・LinuCレベル3 300 Mixed Environmentに認定され
た方は、上記項目のような、Linux、Windows、Uni
xなどによる混在環境のシステム設計や構築ができ、
複数のシステムを認証統合できるエンジニアとして評
価されます。
LinuCシステムアーキテクト ・ロー/ミドルレベルのインフラエンジニアで
(スペシャリティではなく)、アーキテクトを目
指す人。
・ミドルレベルのアプリケーションエンジニア
で、アーキテクトを目指す人。
オンプレ/クラウド、物理/仮想化を含むLinuxの大規
模システムのライフサイクル全体を俯瞰し、柔軟かつ
拡張可能なアーキテクチャを設計・構築ができる「プ
レイングシステムアーキテクト」としての能力を認定。
・分散システムの処理構造について、典型的なパターン
の特長を理解し使い分けられる。
・プラットフォーム/ミドルウェア/ネットワーク/ストレ
ージについて、Linux/OSSによる具体的な構成を決定し
構築・設定でき、クラウドサービスの機能を用いたりリ
ソースを動的に確保するなどの構成も必要に応じて選択
できる。
・非機能要件のそれぞれを実現するための要素技術を理
解し、 Linux/OSSにより実践できる。また、クラウドネ
イティブな設計アプローチや開発手法を理解し、システ
ムに採り入れられる。
・安定稼働と継続的開発を見据えた監視やテスト体制を設
計し、また運用中のトラブル対応を主導できる。

合格率は非公開となっていますが、レベル1から徐々に難易度を上げて挑戦できるので、Linuxのスキルを証明したい人は検討してみてください。

Cisco技術者認定:CCNA

CCNA試験は大手ネットワーク機器メーカーのCisco社が運営する資格試験です。

資格の認知度も高く、ネットワーク技術者に人気の資格で、絶え間なく変化するIT環境に対応できる能力を持っていることを証明します。

対応可能な職種は下記の通りです。

  • エントリーレベルのネットワークエンジニア
  • ヘルプデスク技術者
  • ネットワーク管理者
  • ネットワークサポート技術者

合格率は非公開ですが、ネットワークの基礎・IPサービス・セキュリティの基礎・自動化およびプログラマビリティなど幅広く範囲が出題されるため、難易度は高めと言えるでしょう。

AWS認定

AWS認定とは、Amazon社によって提供されているクラウドサービスAWS (Amazon Web Service) の専門的な知識を問う資格試験のことです。

AWSはクラウドサービスの中でも非常に人気が高く、トップシェアを誇ります。

そのため、AWSの知識を持っていて扱える人材のニーズも高い傾向があります。

クラウドエンジニアを目指すのであれば、ぜひ取得しておきたい資格です。

項目 証明できる内容 認定試験(バッジ)
FOUNDATIONAL(基礎) AWSクラウドの基礎的な理解を
目的とした知識ベースの認定。
事前の経験は必要なし。
・Cloud Practitioner (クラウド専門家)
ASSOCIATE(補佐) AWSの知識とスキルを証明し、
AWS クラウドのプロフェッショ
ナルとしての信頼性を構築するロ
ールベースの認定。
クラウドまたは豊富なオンプレミ
スでの IT経験があることが望まし
い。
・SysOps Administrator(システム運用管理者)
・Developer(開発者)
・Solution Architect(ソリューションアーキテクト)
・Data Engineer (データエンジニア)
PROFESSIONAL(プロ) AWS上で安全かつ最適化された最
新のアプリケーションを設計し、
プロセスを自動化するために必要
な高度なスキルと知識を証明。
2 年以上AWSクラウドの経験がある
ことが望ましい。
・Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)
・DevOps Engineer(開発・運用エンジニア)
SPECIALTY(専門) 戦略的領域においてステークホルダ
ーおよび、顧客に信頼されるアドバ
イザーとしての地位を確立。
推奨される経験は各試験ごとに異な
る。
・Advanced Networking (高度ネットワーキング)
・Database(データベース)
・SAP on AWS(SAP)
・Machine Learning(機械学習)
・Security(セキュリティ)
・Data Analytics(データアナリティクス)

AWS認定にはFOUNDATIONAL(基礎)・ASSOCIATE(補佐)・PROFESSIONAL(プロ)・SPECIALTY(専門)の4つの項目があり、試験は全部で13種類あります。

中でもASSOCIATE(補佐)のSysOps Administrator(システム運用管理者)試験は、「即戦力」になるための経験とスキルを持っていることを実証できます。

また2021年10月から2022年9月までの間に、PROFESSIONAL(プロ)のDevOps Engineer(開発・運用エンジニア)を必要とする求人情報が52%増加しているとAWSが公言しています。

ORACLE MASTER(オラクルマスター)

ORACLE MASTER(オラクルマスター)はデータベース管理システムのOracle Databaseを提供するOracle社が運営する資格試験です。

データアナリストやデータベース管理者としてOracleを扱うには必要な資格といえるでしょう。

認定資格名 前提条件 証明するスキル
Bronze DBA 2019 なし – DB の基礎知識
Silver DBA 2019 なし – SQL の基礎知識
– DB の運用管理
(Gold DBA で証明するスキルを除く)
Gold DBA 2019 10g以降のSilver資格 – バックアップ・リカバリ
– マルチテナント・アーキテクチャ
– インストール・アップグレード
– 18c, 19c 新機能概要
Platinum DBA 2019 10g以降のGold資格 – ミッション・クリティカルなシステムにおいて最適な設計・構築・運用を行うスキル
Silver SQL 2019 なし – SQL の知識全般

フリーランスエージェントは Tech Hive がおすすめ!

Tech Hive 成功事例

  1. 案件数5,000件以上の中からご紹介!
  2. 150万円以上の高単価案件あり!
  3. 希望条件から選べる働き方!

Tech Hive 運営

フリーランスになって希望の条件で仕事できていますか?

Tech Hiveは ”フリーランスへの高単価で魅力的な待遇” を約束いたします!

まずは希望の働き方や不安に思っていることをご相談ください。

専門コンサルタントがどんな不安や疑問にも丁寧にお答えいたします。

Tech Hive公式HPはこちら

フリーランスインフラエンジニアとして案件を獲得しよう

フリーランスインフラエンジニアとして案件を獲得しよう

ITシステムの導入が盛んな現代において、サービスを構築できるインフラエンジニアは欠かせない人材です。

求める企業の数も多いため、収入アップを実現できる大きな可能性を秘めた職種といえます。

なお、未経験からでも正しいステップを踏めば、フリーランスになることは十分に可能です。

本記事を参考にしながら、正しいステップでスキルと経験を積み、良好な案件獲得を実現させましょう。