エンジニアのキャリアパスはどう考える?考え方や職種別の例を紹介 - Tech Hiveマガジン

エンジニアのキャリアパスはどう考える?考え方や職種別の例を紹介

エンジニアキャリアパスアイキャッチ

一口にエンジニアといっても、その職種は実にさまざまです。

業種・職種によって求められるスキルが異なるため、将来を見据えたとき明確にキャリアパスを描く必要があります。

とはいえ、エンジニアの職種は多様化しているため、キャリアパスの描き方に迷う方は少なくありません。

そこで本記事では、エンジニアのキャリアパスについて徹底解説します。

考え方や職種別の例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2024年におけるエンジニアのキャリアパス

2024年におけるエンジニアのキャリアパス

近年インターネットの普及に伴い、エンジニアの需要が増えています。

エンジニアにはさまざまな職種があり、IT業界はトレンドの移り変わりが激しいためキャリアパスは、慎重に描かなくてはなりません。

2024年の傾向をそれぞれ見ていきましょう。

  1. エンジニアのキャリアパスは多様化している
  2. トレンドの変化が激しい

エンジニアのキャリアパスは多様化している

エンジニアのキャリアパスは多様化しているため、選択肢は豊富です。

目標に向かって自由に選べるのはメリットですが、キャリアパスを明確に描けなければ、転職後のミスマッチが生じる恐れがあります。

エンジニアとしてのキャリアパスを描く際は、5年後・10年後など中長期的に目標を設定することが重要です。

中長期的にキャリアパスを描けていれば、転職の方向性も見えてくるでしょう。

トレンドの変化が激しい

エンジニアは、トレンドの変化が激しい業界に身を置いています。

キャリアパスを描く際は、トレンドの予測も必要不可欠です。

近年、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、デジタル化の需要が高まっています。

多くの企業ではAIやIoT(Internet of Things)など、DX(デジタルトランスフォーメーション)化に向けた取り組みを行っています。

さらに、技術の進化が目覚ましいVR(バーチャルリアリティ)とAR(拡張現実)は、2024年のトレンドとして注目されています。

今後もトレンドは変化していくと予想されるため、トレンドを予測しながらキャリアパスを描くことが重要です。

エンジニアのキャリアパスは大きく4つ

エンジニアのキャリアパスは大きく4つ

エンジニアのキャリアパスは、以下の4つに大別されます。

  1. 特定の分野に特化した「スペシャリスト」
  2. 幅広い分野に対応する「ゼネラリスト」
  3. 企業の意思決定に関わる「マネージャー」
  4. フリーランスとして独立する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

特定の分野に特化した「スペシャリスト」

スペシャリストは、特定の分野に特化しているのが特徴です。

1つの分野に特化しているため、チームプロジェクトでは責任者として活躍できます。

スペシャリストを極めれば、CTO(最高技術責任者)に任命されるケースもあります。

幅広い分野に対応する「ゼネラリスト」

ゼネラリストは、幅広い分野で活躍できるのが特徴です。

チームプロジェクトでは、開発・設計・テスト・運用まで、プロジェクト全体に携わります。

キャリアパスに、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを視野に入れたいならゼネラリストが適しているでしょう。

企業の意思決定に関わる「マネージャー」

マネージャーは、企業の意思決定に関わるポジションです。

管理監督者とも呼ばれているように、チームマネジメント業務に携わります。

キャリアパスのゴールに経営者を設定したい方は、マネージャーも選択肢の一つです。

フリーランスとして独立する

フリーランスエンジニアとして、独立する道もあります。

フリーランスのキャリアパスは以下の通りです。

選ぶキャリアパスによって、求められるスキルや経験は変わります。

自分に何が向いているのかを考えながら、キャリアパスを描いてください。

エンジニアのキャリアパスの描き方4ステップ

エンジニアのキャリアパスの描き方4ステップ

では次に、エンジニアのキャリアパスを描く前に実践するポイントを4つのステップに分けて紹介します。

  1. 自分がどのキャリアを歩みたいか確認する
  2. 自分のキャリアで培ったスキルや経験を棚卸しする
  3. 目指すポジションを把握する
  4. 実現させる具体的な行動プランを設計する

自分がどのキャリアを歩みたいか確認する

まず、自分がどのキャリアを歩みたいのか、その目標を確認しましょう。

目標が曖昧なままキャリアパスを設定しても、軸が定まっていなければ明確には描けません。

キャリアパスのゴールには、自分が歩みたいキャリアを設定しましょう。そこから逆算していけば、道筋が見えてきます。

自分のキャリアで培ったスキルや経験を棚卸しする

自分がこれまでのキャリアで培った、スキルや経験を棚卸しすることも大切です。

その前に自己分析を徹底しましょう。自己分析により、自分の強みや弱みを把握できます。

強みがわかれば、自分がどの分野で活躍できるのかを理解できるでしょう。

目指すポジションを把握する

次に、目指すポジションを把握します。

歩みたいキャリアを確認して、スキルや経験の棚卸しをすれば、自分がどのポジションを目指せるのかもイメージしやすいでしょう。

ただし、非現実的なポジションを設定しても、スキルや経験が足りなければ達成できません。

目指すポジションは、実現可能な範囲で設定してください。

実現させる具体的な行動プランを設計する

実現させるために、具体的な行動プランを設計してください。

目標を達成するまでのプロセスを把握できれば、何をすべきなのかが見えてきます。

ただし、ギャップが大きいほど目標達成は困難です。自分の現状と目指すポジションにギャップがないかも確認しながら設計しましょう。

エンジニアのキャリアパス|Webエンジニア

エンジニアのキャリアパス|Webエンジニア

Webエンジニアのキャリアパスは、大きく2つです。

  1. フロントエンジニア
  2. バックエンドエンジニア

フロントエンジニア

フロントエンジニアは、Webサイトやアプリのホーム画面など、ユーザーと最初の接点になる画面を制作します。

HTMLやJavaScriptなど専門的な知識が求められますが、スキルを磨き経験を増やせば、WenデザイナーやWebディレクターを目指すことも可能です。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、プログラムの開発やサーバーの構築など、ユーザーからは見えない裏方の仕事をします。

Webサイトやアプリの開発では必要不可欠なポジションです。

専門性の高い知識が求められるものの、スキルを活かせばシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを目指せます。

エンジニアのキャリアパス|システムエンジニア

エンジニアのキャリアパス|システムエンジニア

システムエンジニアのキャリアパスは、以下の3パターンです。

  1. システムエンジニア
  2. 組み込みエンジニア
  3. アプリケーションエンジニア

システムエンジニア

システムエンジニアは、システムの開発と構築を行います。

ソフトウェアの開発が主ですが、JavaやC言語などのスキルを磨けるのが特徴です。

将来的には、プロジェクトマネージャーや開発ディレクターへのキャリアアップも目指せます。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、コンピューターや家電など、機械を動かすのに必要な仕組みである、組み込みソフトウェアを開発する仕事です。

組み込みソフトウェアは需要が高いので、安定性を求める方に適しています。

AIやIoTにも必要とされるため、将来性も高いといえるでしょう。

経験を活かせば、他のエンジニアや開発ディレクターを目指せます。

アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、アプリを開発する仕事です。

システム設計やプログラミング、テストまでを担当するので、幅広く専門性の高い知識が求められます。

アプリケーションには、Web系・スマートフォン系・業務系がありますが、今後はスマートフォン系の需要が高まっていくでしょう。

エンジニアのキャリアパス|インフラエンジニア

エンジニアのキャリアパス|インフラエンジニア

インフラエンジニアのキャリアパスは、5つのパターンがあります。

  1. サーバーエンジニア
  2. データベースエンジニア
  3. セキュリティエンジニア
  4. ネットワークエンジニア
  5. クラウドエンジニア

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバーの構築と保守を担います。

サーバーは業務システムに必要不可欠なので、サーバーエンジニアの需要は今後も高まっていくでしょう。

サーバーエンジニアとして活躍するには、OSに関する幅広い知識が求められます。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの開発や設計、管理や運用まで幅広く対応します。

幅広い領域に携わるのでやりがいがある反面、業務量が多くなることに留意しましょう。

データベースエンジニアとしてスキルを磨けば、データサイエンティストへのキャリアアップも可能です。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、社内セキュリティの設計や構築だけでなく、運用にも携わります。

セキュリティ管理を怠れば、業務に多大な影響を与えるだけでなく、企業の信用を落としかねません。

こうしたミスを防ぎ安全に業務を遂行するためにも、セキュリティ全般に関する知識が求められます。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、インターネットサーバー設計や構築、運用や保守を担当します。

各企業が持つ独自ネットワークを管理するので、幅広い知識を持ち常にアップデートしなければなりません。

近年クラウド化の普及で、ネットワークエンジニアの需要が下がりつつあるものの、スキルを磨けばスペシャリストもキャリアパスに入ります

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、主にインフラ設計を担当しますが、クラウド環境の構築や保守などを任されることもあります。

すべてクラウド上で行うため、物理的な作業は必要ありません

近年オンプレミスからクラウド化へシフトする企業が増えているため、今後も需要は高まると予想されます。

エンジニアのキャリアパス|その他のITエンジニア

エンジニアのキャリアパス|その他のITエンジニア

その他のITエンジニアには、以下の7種類のキャリアパスがあります。

  1. 社内SE
  2. セールスエンジニア
  3. テストエンジニア
  4. フィールドエンジニア
  5. フルスタックエンジニア
  6. ブリッジSE
  7. データサイエンティスト

社内SE

社内SEは、自社内で業務を担当するエンジニアのことです。

システムエンジニアのクライアントは外部ですが、社内SEは自社業務に限定されます。システムの開発から運用・保守まで、全般を担当するため、幅広い知識が求められます。

身につけた知識や経験を元に、他のエンジニア職へのキャリアチェンジも可能です。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、顧客に技術を売り込むのが仕事です。

本来顧客への売り込みは営業職が担当しますが、専門的な知識がなければ効果的に売り込めません。

顧客から専門的な質問をされても、営業職では答えられないこともあるでしょう。

セールスエンジニアなら、専門性の高い知識を持っているので、営業だけでなく顧客から質問されたときも適切な対応ができます

幅広い知識が求められるので、ゼネラリストのキャリアパスも視野に入るでしょう。

テストエンジニア

テストエンジニアは、品質管理エンジニアとも呼ばれています。

製品開発の過程では、品質管理テストが欠かせません。テストを実施して不具合が見つかった場合は、分析や改善策の提案も行います。

テストエンジニアとして経験を積み技術を磨けば、テストコンサルタントへのキャリアアップも可能です。

フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、フィールド(現場)に出向きシステムや製品のトラブルに対処したり、点検やメンテナンスを行ったりします。

ときにクレームへの対応も求められるため、適応力やコミュニケーション力も兼ね備えていなければなりません。

エネルギーやインフラ業界での需要がありますが、今後は再生可能エネルギー分野での需要が高まると予想されています。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、フロントエンドやバックエンドの開発の他、インフラの構築や保守まで幅広い領域を担当します。

マルチに対応できるスキルが求められるため、フルスタックエンジニアとして活躍するには、ある程度の時間がかかるでしょう。

スキルを磨けば、他のエンジニアとしてのキャリアパスも描けます。

ブリッジSE

ブリッジSEは、海外でプロジェクトを遂行する際に、窓口として企業と取引先の橋渡しを行います。

たとえば、国内でシステムを開発するよりも、開発コストの安い国で行えばコスト削減が可能です。

ブリッジSEは、企業と海外を結ぶ橋の役目があります。

海外企業の担当者とスムーズなやり取りができるように、双方をサポートするのも仕事です。

語学力を元に、海外でSEとして働くこともできます。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、ビッグデータを分析するのが仕事です。

分析するデータの収集や分析結果の解析、仮説立てやレポートまで幅広い業務に対応しなければなりません。

近年AI技術の進化により、エンジニアの仕事がAIに代替されると懸念されています。

しかし、データサイエンティストは、AIにはできない複雑な作業が必要です。

AIに代替されにくいことから、データサイエンティストの需要は高まるといえるでしょう。

エンジニアのキャリアップに欠かせない3つの要素

エンジニアのキャリアップに欠かせない3つの要素

次に、エンジニアのキャリアアップに必要な要素を3つ紹介します。

  1. スキルをインプット・アウトプットしやすい環境を作る
  2. 必要なスキルは積極的に取得する
  3. マネジメントスキルを磨く

スキルをインプット・アウトプットしやすい環境を作る

IT業界は次々に新しい技術が開発され、トレンドも変化しやすい状況です。

与えられた仕事をこなすだけの受け身の姿勢では、キャリアアップできません。

常にスキルをインプット・アウトプットしやすい環境を作り、積極的に学んでください。

インプット・アウトプットを繰り返すことで、身につけたスキルが定着します。

スキルが定着すれば、自信につながりキャリアアップにも役立つでしょう。

必要なスキルは積極的に取得する

必要なスキルは、積極的に取得することも大切です。

近年インターネットの普及に伴い、IT業界の動向も様変わりしています。

無料で利用できるオープンソースを活用すれば、簡単なスキルなら身につけられるようになりました。

変動が激しい業界で生き残るには、他のエンジニアとの差別化が必要不可欠です。

必要なスキルを積極的に取得すれば、差別化を図れるでしょう。

マネジメントスキルを磨く

マネジメントスキルを磨きましょう。

どんなにスキルを磨いても、壁にぶつかったとき、自分1人では先に進めなくなる恐れがあります。

そこで、マネジメントスキルを磨けば、チームを組みプロジェクトを遂行できます

いずれ、プロジェクトリーダーや、プロジェクトマネージャーを視野に入れているなら、マネジメントスキルは必須です。

エンジニアのキャリアで悩んだときの転職サイト3選

エンジニアのキャリアで悩んだときの転職サイト3選

では最後に、キャリアに悩んだときにおすすめの、エンジニア向け転職サイトを3つ紹介します。

  1. レバテックキャリア|IT・Web業界に特化
  2. ギークリー|IT・Web・ゲーム業界の転職に特化
  3. ウィルオブ・テック|専属2名体制でサポート

レバテックキャリア|IT・Web業界に特化

レバテックキャリア|IT・Web業界に特化

出典:レバテックキャリア公式HP

運営会社レバテック株式会社
公開求人数21,938件
※ITエンジニア
※2024年4月26日時点
対応エリア全国
職種PG・SE
PM・PL
コンサル
マーケティング
事業責任者
事務
ディレクター
プロデューサー
プランナー
デザイナー
オープンポジション
料金無料
許可番号13-ユ-308734
公式HPhttps://career.levtech.jp

レバテックキャリアは、IT・Web業界のエンジニアとクリエイターに特化した転職エージェントです。

おすすめポイント

  • 業界最大級の求人掲載数
  • IT専門担当者が徹底サポートする
  • 企業訪問でリアルな情報を収集している

業界10年の実績があり、50職種のIT専門職をサポートしています。

求人は業界最大級を謳う2万件以上なのもポイントです。

IT専門担当者が、書類添削や模擬面接、年収交渉や入社日調整まで、転職活動を徹底サポートします。

年間10,000回以上企業を訪問し、リアルな情報を収集し共有してもらえるのも嬉しいポイントです。

ギークリー|IT・Web・ゲーム業界の転職に特化

ギークリー|IT・Web・ゲーム業界の転職に特化

出典:ギークリー公式HP

運営会社株式会社Geekly(ギークリー)
公開求人数22,491件
※2024年4月26日時点
対応エリア関東
関西
職種技術職 (SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)
技術職(組み込みソフトウェア)
Web・PdM・クリエイティブ
ゲーム
営業関連
マーケティング・企画
データアナリスト・リサーチャー
料金無料
許可番号13-ユ-305272
公式HP https://www.geekly.co.jp/

ギークリーは、IT・Web。ゲーム業界に強い転職エージェントです。

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ウィルオブ・テック|専属2名体制でサポート

ウィルオブ・テック|専属2名体制でサポート

出典:ウィルオブ・テック公式HP

運営会社株式会社ウィルオブ・ワーク
公開求人数3,827件
※2024年4月26日時点
対応エリア全国
海外
職種開発系
機械学習・データ系
インフラ系
社内SE
ゲーム関連
マネジメント系
クリエイティブ関連
その他エンジニア
営業系
事務/管理系
マーケティング系
経営企画/経営戦略
接客サービス系
医療/福祉/介護/保育
技能工/交通/運輸
専門職/コンサルタント
未経験ITエンジニア
料金無料
許可番号13-ユ-080459
公式HPhttps://willof.jp/techcareer/

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まとめ:エンジニアのキャリアパスはゴールを明確化してから描こう

まとめ:エンジニアのキャリアパスはゴールを明確化してから描こう

エンジニアのキャリアパスは、さまざまあるため迷うこともあるでしょう。

ゴールを明確化しておけば、精度の高いキャリアパスが描けます

本記事で紹介した情報を参考にしながら、自分がなりたい目標に向かってキャリアパスを描いてください。