Pythonの副業案件は稼げない?未経験・初心者から稼ぐロードマップ - Tech Hiveマガジン

Pythonの副業案件は稼げない?未経験・初心者から稼ぐロードマップ

Web制作やWebアプリ、データサイエンス、AI・機械学習など、さまざまな領域で活用されるPython。

その需要の高さから豊富な数の案件が日々出回っており、多くの人材が求められています。

とはいえ、まだまだIT人材の不足は解消できていません。そこで副業人材の採用も盛んになってきています。

では実際、副業のPython案件における単価や仕事内容など気になる方も多いでしょう。

本記事では、Pythonの副業案件について解説していきます。

未経験・初心者がPythonの副業案件で稼ぐまでのロードマップも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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Python副業案件は未経験でもできる?

結論、Pythonの副業案件は未経験での受注は容易ではありません

というのも、Pythonの副業案件は基本的に「実務経験者」であることを念頭に置いて募集されているからです。

スキルや知識、経験のいずれもがない未経験者のままでは、Pythonの副業案件はほぼ受注できないといってよいでしょう。

まずは実務経験を積んでから、副業案件の受注へと移っていくのが一般的なキャリアパスとなります。

Python副業案件の種類

では、Pythonの副業案件の種類を以下6つ紹介していきます。

  1. Webアプリ開発
  2. データスクレイピング
  3. データ収集・解析
  4. 機械学習・AI関連
  5. 自動化ツール開発
  6. Python講師

Webアプリ開発

Pythonは、バックエンドでのWebアプリケーション開発に広く用いられるプログラミング言語です。

開発に広く携わってきた背景があり、そのスキルを最大限に発揮するのであれば、副業案件においてもWebアプリケーション開発を軸に受注をしていくのが無難です。

また、副業でWebアプリ開発に携わることで、他社のアプリ開発工程を勉強できる、新たなツールやライブラリなどを吸収できるといったメリットも期待できます。

データスクレイピング

データスクレイピングとは、Webサイト上の画像やデータを抽出・加工する作業のことです。

Pythonを使ったデータスクレイピングにより新たなデータベースを構築するといった業務が中心となるでしょう。

なお、データスクレイピングはPythonの副業の中でも比較的初心者向けとなっているため、業務構造と流れさえ掴んでしまえば受注も難しくない点がメリットです。

データ収集・解析

Pythonは、データを収集・解析するためのライブラリやツールが豊富に備わっていることから、データの収集・解析案件においても活用されています。

主な業務としてはクライアント企業の課題解決に必要なデータを収集し、それをまとめてレポート化するものなどが挙げられるでしょう。

Pythonに関する知識とスキルはもちろんですが、数学的な知識や論理的にデータをまとめる能力なども求められる点に注意が必要です。

機械学習・AI関連

データ分析機能を軸とした機械学習やAIの開発といった案件も、Pythonエンジニアの受注できる副業案件の一つです。

機械学習やAI、そしてクラウドに関する知識が求められるため、Pythonエンジニアの副業の中では非常に難易度が高いものとされています。

Python以外にもR言語などの知識が必要となるため、水準以上のスキルレベルにない場合は避けておくのが無難です。

自動化ツール開発

Pythonでプログラムを組み、さまざまなツールの自動化を行う案件が自動化ツール開発です。

たとえば、メールの作成と送信を自動化するといったものが自動化ツール開発に該当するでしょう。

自動化するツールの種類や、導入する規模によって案件単価が大きく異なるため、必ずしも高単価の案件を受注できるとは限りません。

Python講師

Pythonに関して秀でた知識とスキルがあれば、オンラインスクールの講師などの副業も受注できるようになります。

基本的には、週に2‐3回程度、講師として講義を行うのが一般的です。

ただし、人前に立って話す能力や、論理的に分かりやすく物事を説明する能力が重要になる分、人を選ぶ案件ともいえるでしょう。

Python副業案件の単価相場

Pythonの副業案件の単価相場はおおよそ48万円以上となります。

ただし、副業案件は週1日、週2〜3日など稼働日数によって単価が大きく変わるうえに、所持しているスキルセットや経験次第ではより高単価な案件にも参画可能です。

あくまでも稼働する日数・時間、そして自身の経験とスキル次第で単価は上げられることに注意しましょう。

Pythonの副業案件に求められる5つのスキル

それでは、Pythonの副業案件で求められる下記5つのスキルを紹介していきます。

  1. Webアプリケーション開発の知識・スキル・経験
  2. 機械学習・AI分野の基礎知識・スキル
  3. スクレイピングスキル
  4. WebAPIの基礎知識・活用スキル
  5. 統計・データ分析スキル

自分に備わっているスキルとそうでないスキルを分析しつつ、参考にしてみてください。

Webアプリケーション開発の知識・スキル・経験

Pythonは、Webアプリケーション開発に広く用いられるプログラミング言語です。

そのため、Webアプリケーション開発に関する知識、スキル、そして経験は必ず必要といえるでしょう。

ここでいうスキルとはコーディングなどの開発工程に留まらず、全ての工程について理解し、業務を遂行するための知識とスキルを備えていることを指します。

機械学習・AI分野の基礎知識・スキル

Pythonは、機械学習やAI分野でも活用されており、副業案件としても受注可能な領域です。

そのため、関連分野の基礎知識は備えておいて損はないでしょう。

機械学習にも教師あり学習、教師なし学習、強化学習や深層学習などさまざまです。

なお、これに役立つスキルとして、TensorFlowのフレームワークに加え、scikit-learnといったライブラリに関して知識を持っておくと便利でしょう。

スクレイピングスキル

スクレイピングというWebサイト上の画像やデータを抽出する技術がありますが、この抽出にPythonを使った案件は数多くあります。

そのため、スクレイピングに関する基礎知識や、Pythonを活用したスクレイピングについてのスキルと知識を備えておくと便利です。

WebAPIの基礎知識・活用スキル

WebAPIを活用すれば、自社外のWebサイトが提供する機能を、自社のWebサイトでも使えるようにできます。

Pythonを使った副業案件全般では、いかに個人で作業を効率化するかも重要なファクターとなります。

そのため、業務効率化にも繋がるWebAPIの活用スキルは副業を始める上で備えておきたい所です。

統計・データ分析スキル

Pythonは、Webアプリ開発以外にも、統計やデータ分析にも適したプログラミング言語とされています。

副業案件としても統計やデータ分析に関わるものが一定数掲載されているため、Pythonを使った統計、データ分析についてもある程度理解を深めておくとよいでしょう。

Python副業案件の獲得方法4選

続いては、Pythonエンジニアの副業案件で活用できる、便利な案件獲得方法を下記の4つから紹介していきます。

  1. フリーランスエージェントで探す
  2. クラウドソーシングで探す
  3. SNSでで探す
  4. 友人や知人から案件を紹介してもらう

人によっては合う方法と合わない方法があるかと思いますので、自分に合うものが何か考えながら参考にしてみてください。

フリーランスエージェントで探す

一番失敗しづらいのは、フリーランスエージェントで探す方法です。

サービスに登録すれば担当のエージェントがカウンセリングやポートフォリオをもとにマッチする案件紹介をしてくれるシステムとなっていますので、希望通りの案件に出会う確率も高いでしょう。

もしより多くの案件から吟味したい場合には、複数のフリーランスエージェントに同時登録することで、さまざまな案件を紹介してもらうことが可能です。

クラウドソーシングで探す

初心者向けの案件を探したい、あくまでも自分で探したい場合には、クラウドソーシングで探す方法もあります。

サービスによってはPython関連の案件を掲載している場合もあるため、気に入ったサービスを定期的にチェックする癖をつけておくとよいでしょう。

SNSで探す

ビジネス用SNSアカウントなどがある場合には、SNSを通じて企業にコンタクトをとり、Pythonエンジニアとしての案件を獲得する個人営業スタイルも一つの手です。

営業から条件交渉など、全てのフェーズを自分で行わなければならないため、案件獲得にかかる負荷は本項で紹介する方法の中でも最も高いでしょう。

自分のアピールに自信がある方は、試す価値があるかもしれません。

友人や知人から案件を紹介してもらう

IT業界に友人、知人がいる方は積極的にコンタクトをとり、空いている案件に参画出来ないか打診してみましょう。

運がよければ、思わぬ良案件に参画するチャンスが巡ってくるかもしれません。

しかしながら必ず案件を紹介してもらえる保証はないため、あくまでも「紹介してもらえればラッキー」程度に捉えておくのが無難です。

Pythonの副業案件獲得に役立つサービスおすすめ4選

それでは、Pythonの副業案件獲得に役立つ5つのサービスを紹介します。

サービス名 職種 Python案件数 在宅・リモート案件 副業案件 対応エリア
Midworks エンジニア職など 211件以上(2024年2月時点) × 全国
ギークスジョブ エンジニア 304件(2024年2月時点) 東京・神奈川・福岡・大阪・名古屋
クラウドテック エンジニア・デザイナーなど 37件 北海道・東北/関東/北信越・東海/関西/中国・四国/九州・沖縄
HiProTech ITエンジニア 165件(2024年2月時点) 全国

Midworks

(出典:Midworks公式HP

運営会社 株式会社Branding Engineer
職種 エンジニア職など
Python案件数 211件以上(2024年2月時点)
在宅・リモート案件
副業案件 ×
対応エリア 全国

Midworksは、非公開案件数が80%と全体で高い割合を占めるフリーランスエージェントです。

他のサービスに掲載されていない案件が多数取り扱われている分、珍しい案件に出会える可能性もあるでしょう。

また、対応エリアも非常に広く、全国規模で案件紹介を行っています。

地方在住で無理なく在宅勤務をしたい方に相性が良いでしょう。

Midworks(ミッドワークス)の評判まとめ!気になる口コミを調査

ギークスジョブ

(出典:ギークスジョブ公式HP

運営会社 ギークス株式会社
職種 エンジニア
Python案件数 304件(2024年2月時点)
在宅・リモート案件
副業案件
対応エリア 東京・神奈川・福岡・大阪・名古屋

ギークスジョブは、利用者の平均年収が非常に高いフリーランスエージェントです。

平均は879万円と、かなり高い水準にあることが分かります。

副業とはいえハイクラスの案件を受注し、スキルアップと収入アップの両方を叶えたい場合にはメリットが大きいでしょう。

また、案件自体もリモート案件が全体の80%と、副業案件を探す上では条件に合致しやすい側面も無視できない要素の一つです。

ギークスジョブの評判は?口コミからわかるメリット・デメリットを解説

クラウドテック

(出典:クラウドテック公式HP

運営会社 株式会社クラウドワークス
職種 エンジニア・デザイナーなど
Python案件数 37件
在宅・リモート案件
副業案件
対応エリア 北海道・東北/関東/北信越・東海/関西/中国・四国/九州・沖縄

クラウドテックは、クラウドソーシング大手のクラウドワークスが運営するフリーランスエージェントです。

エンジニアからデザイナーなど、幅広い職種の案件を掲載しています。

エンジニアに限らない案件紹介を行っている分、Pythonの副業案件も開発工程以外の案件を探しやすい特徴があります。

講師やライティングなど、エンジニアの枠に囚われない仕事探しをしている場合には、要チェックのサービスです。

クラウドテックの評判まとめ!口コミからわかるメリット・デメリットを紹介

HiPro Tech

(出典:HiPro Tech公式HP

運営会社 パーソルキャリア株式会社
職種 ITエンジニア
Python案件数 165件(2024年2月時点)
在宅・リモート案件
副業案件
対応エリア 全国

HiProTechは、案件参画までのスピード感に特徴のあるフリーランスエージェントです。

最短で1週間から参画可能となっているため、すぐに仕事を探したい、という方も利用しやすいサービスといえるでしょう。

フリーランスエージェントのネックとして、成約から参画までに時間がかかる点を挙げる方は少なくないでしょう。

その点を懸念している場合はHiProTechをチェックしてみるとよいかもしれません。

HiPro Techの気になる評判は?口コミからわかるメリット・デメリットも解説

Python副業案件は大学生でもできる?

Pythonを扱うスキルや知識があれば、大学生でも副業案件を受注するチャンスはあるでしょう。

しかしながら実務レベルのスキルと経験が求められるハイクラスの副業案件となると、確固たる信頼がなければ受注のハードルは高くなります。

まずは初心者向けの案件や社会人として実務経験を重ね、信頼と実績を積み上げた上でトライしてみてください。

Python副業案件で未経験から月5万円稼ぐロードマップ

未経験者でも、一定のルートを辿ることでPythonの副業案件で稼ぐことは可能です。

ここからは、実際に未経験者が月5万稼ぐためのロードマップを下記項目から解説していきます。

  1. 案件情報や動向を確認する
  2. 本やWebサイトなどでスキルを習得する
  3. 習得したスキルで実際にコーディングを実践する
  4. 会社に就職してPython開発の実務経験を積む
  5. 実績をもとにポートフォリオを作成する
  6. 初心者向けのPython案件を受注する
  7. 単価の高い副業案件を受注する

案件情報や動向を確認する

まずはPythonの案件情報や動向を確認するところから始めていきましょう。

実際にクラウドソーシングやフリーランスエージェントに登録し、掲載されているPython関連の案件をみて、必要となるスキルレベルや単価相場などを理解しておくことが重要です。

本やWebサイトなどでスキルを習得する

Pythonはメジャーなプログラミング言語の一つということもあり、多くの専門書や、学習のためのWebサイトが存在します。

そのため、まずは自分に合った方法でスキルの習得に励んでいきましょう。

たくさんのものに手を出すのではなく、使えると思った専門書やWebサイトで、繰り返し根気強く、知識とスキルが定着するまで学習を続けていくのが重要です。

習得したスキルで実際にコーディングを実践する

ある程度インプットが進んできた段階で、実際にPythonを使ったコーディングを実践してみましょう。

Pythonは、直感的に扱える言語の一つとはいえ、専門書で見る文法を、実際に操るのはまた訳が異なります。

ここで実践フェーズを通っておくことで、実務に入った段階での戸惑いや混乱を軽減する効果も期待できるため、必ず機会を設けておくのがおすすめです。

会社に就職してPython開発の実務経験を積む

次は、実際に企業に就職し、Pythonエンジニアとして実務経験を積んでいきましょう。

具体的には、Pythonを使ったWebアプリ開発などの業務に、最低でも2〜3年程度は従事してください。

2‐3年程度続けておくことにより、副業案件を受注する際に必要な実績や経験の面が充実していくはずです。

副業を始めたい気持ちは分かりますが、ここは土台を作るフェーズと捉え、根気強く努力を続けましょう。

実績をもとにポートフォリオを作成する

ある程度実務で経験や実績が充実してきた段階で、副業で使えるポートフォリオを作成していきましょう。

自分がどのようなスキルセットを持っていてどのようなプロジェクトに過去携わって、どのような実績を残したか、できるだけ詳しく、かつ分かりやすく記載するのが重要です。

また、ポートフォリオを作成する際は実際に残した結果など、定量的なデータを交えて書くとより説得力のあるポートフォリオに仕上がります。

初心者向けのPython案件を受注する

ポートフォリオの準備ができたら、初心者向けのPython案件を副業として受注していきましょう。

小規模な案件や、実績をそこまで重視していないものを選ぶのが無難です。

報酬額としては物足りないかもしれませんが、今後を考えると「副業案件を完走した」という実績は必ず役に立ってきます。

単価の高い副業案件を受注する

ある程度副業案件に慣れてきた段階で、単価の高い、ハイレベルな副業案件に挑戦してみましょう。

ここまで来れば、スキルレベルや実績の面では十分に高単価案件を受注できる水準にあるといえるはずです。

気になったものをいくつかピックアップして、積極的に応募などをしていきましょう。

Pythonの副業案件を見つけて挑戦してみよう

Pythonの副業案件は種類も多く、さまざまな領域で活躍できる可能性を秘めています。

紹介したロードマップを遂行すれば、未経験スタートでも十分可能性は残されているでしょう。

Pythonの副業に挑戦したいと考えているなら、ぜひ本記事で紹介した内容やサービスを参考にしてみてください。

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