コンサル転職のWebテスト対策!通過するための方法と落ちる人の特徴を紹介 - Tech Hiveマガジン

コンサル転職のWebテスト対策!通過するための方法と落ちる人の特徴を紹介

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近年、コンサルティングファーム市場規模の拡大に伴い、コンサルタントのニーズが高まっています。

一方、コンサルティング業界では、人手不足の課題を抱えているのも事実です。

転職を考えている方にとっては、大きなチャンスでしょう。

なお、Webテストは8〜9割の正解率が条件となるため、対策が必要です。

また、ファームによってWebテストの傾向が異なるため、適切な対策を見極めなければなりません。

本記事では、コンサル転職のWebテスト対策について解説します。

Webテストに通過するための対策や、落ちる人の特徴も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

コンサル転職のWebテストとは ?

コンサル転職のWebテストとは ?

コンサル転職におけるWebテストとは、企業が面接前に応募者の適性を判断するために行います。

「性格検査」「能力検査」の2つに大別され、足切り合格ラインは8割以上企業によっては9割以上を設定しているケースもあります。

一般的に、転職を成功させるには面接対策が重要だといわれています。

確かに面接対策も重要ですが、コンサル転職においてはWebテストも重要です。

コンサル転職を考えているのであれば、面接もWebテストもしっかりと対策を取る必要があります。

コンサル転職のWebテスト1.性格検査

コンサル転職のWebテスト1.性格検査

コンサル転職のWebテストで実施される「性格検査」は、履歴書や職務経歴書では見えない、応募者の性格を見極める目的があります。

種類は以下の3つです。

  1. SPI
  2. 玉手箱
  3. TAL

それぞれ何を検査するのかを見ていきましょう。

SPI

SPIは、応募者の適性を検査します。

「性格検査」と「能力検査」で構成されるのも特徴です。

制限時間
性格検査約30分・約300問

性格検査では、仕事に向かう姿勢や対人関係、自己管理や行動傾向などを確認します。

自分を良く見せようとすると、答えに矛盾が生じるため一貫性を保てません。一貫性のなさはマイナス要素になるので、正直であることも重要です。

玉手箱

玉手箱は、「性格」と「意欲」を確認する目的もあります。

Webテストは、言語・計数・英語で構成されています。

科目・制限時間
言語理論的読解:15分~25分
趣旨判定:10分
趣旨把握:12分
計数四則逆算:9分
図表読取:15分~35分
表推測:20分~35分
英語論理的読解:10分
長文読解:10分

質問に対して「イエス・ノー」で解答しますが、問題数が多いためじっくり考える時間はありません。

問題数が多いため、矛盾が生じやすいので注意してください。SPIと同様に正直に解答するのがコツです。

TAL

TALは、「文章形式」と「図形配置」で構成され、応募者の特性を検査します。

文章形式は全36問あり、7つの選択肢から解答を選ぶもので、制限時間は15分です。

図形配置は1問のみですが、複数個ある図形をテーマに沿って配置していきます。制限時間は5分ですが、一度配置したらやり直せないので注意が必要です。

コンサル転職のWebテスト2.能力検査

コンサル転職のWebテスト2.能力検査

コンサル転職のWebテスト「能力検査」は、応募者の適性を見極める目的があります。

能力検査では、以下の5種類が採用されています。

  1. SPI
  2. 玉手箱
  3. GAB
  4. CAB
  5. V-CAT

それぞれ詳しく見ていきましょう。

SPI

能力検査では、言語(国語)・非言語(数学)から出題され、論理的思考力や読解力を確認します。

制限時間
能力検査約70分・制限なし

内訳
基礎能力検査(言語・非言語):35分
英語検査:20~30分
構造的把握力検査:20分

なお、能力検査は問題数に制限がないため、時間内に解答するには時間配分も考えながら進めなくてはならないのが留意点です。

玉手箱

玉手箱の能力検査では、「知的能力」を確認する目的があります。

出題範囲は、言語・英語・計数・性格適性から構成されるため、性格検査に共通する部分があるのも特徴です。

ただし、企業によって組み合わせが異なります。

GAB

GAB(Graduate Aptitude Battery)は、総合適性診断テストのことです。

性格検査・計数・言語から構成され、制限時間は80分あります。

Webテストの中では難易度が高いため、出題傾向の把握と時間配分に注意が必要です。

CAB

CAB(Computer Aptitude Battery)は、コンピュータ職適性診断テストのことです。

性格検査・暗号・暗算・法則性・命令表の5つで構成されており、IT関連職を対象にしています。

制限時間は72分ですが、GAB同様に難易度は高めです。

V-CAT

V-CATは、応募者のメンタルヘルスを確認する目的があります。

  • テスト形式:連続加算法による作業検査と設問解答方式
  • 制限時間:50分

V-CATは、数字が並べられており、隣り合う数字の合計から1の位をひたすら割り出すものです。

質問に対して自分の言葉で解答する問題と違い、意図的に解答できません。数字の合計を計算し続けるため、正確性が求められます。

コンサル転職のWebテスト前にやるべき3つの対策

コンサル転職のWebテスト前にやるべき3つの対策

コンサル転職のWebテストで合格率を高めるには、テスト前の対策が必要です。

以下に必要な対策を紹介します。

  1. 自己分析で自身を理解する
  2. 企業が求める人材像を把握する
  3. 矛盾がないように一貫性のある解答を意識づける

自己分析で自身を理解する

まず、自己分析を徹底して自分への理解を深めてください。

Webテストの種類によって目的は異なるものの、応募者の性格を見極めるテストでは、考え方や行動が解答につながるケースは少なくありません。

自己分析により自分を客観視できるので、テストで自分の強みをアピールできる可能性があります。

また、自己分析がしっかりできていれば、面接時に面接官の心に響くアピールができるでしょう。

企業が求める人材像を把握する

そして、企業が求める人材像を把握することも大切です。

そもそも、希望する条件に合った求人でも、企業が求める人材像にマッチしていなければ書類選考には通らないでしょう。

企業が求める人材像は、公式サイトの企業理念や業務内容、社員の声などからも確認できます。

求人票に記載されていない内容も確認できるので、できるだけ多くの情報を調べることも大切です。

矛盾がないように一貫性のある解答を意識づける

解答に矛盾があると、一貫性のない人という印象を与えかねません。

問題数が多くなると、一貫性のある解答が難しくなる恐れがあります。

解答する際は、自分を良く見せようとせず、素直に答えることも大切です。自分に正直であれば、問題数が多くても一貫性を持たせられるでしょう。

コンサル転職のWebテストを通過する3つの対策

コンサル転職のWebテストを通過する3つの対策

では次に、コンサル転職のWebテストに通過するための秘策を3つ紹介します。

  1. 対策を早期に開始する
  2. 試験の対策本は繰り返し演習する
  3. 本番環境と同じ状態に慣れる練習をする

対策を早期に開始する

Webテスト対策は、早期に開始することを意識してください。

目安は3週間ですが、テストごとに対策が異なるため、遅くとも2週間前には準備を始めないと間に合わない恐れがあります。

合格ラインは80%以上と高く、企業によっては90%以上の場合もあります。

特に問題数が多いテストは、入念な対策が欠かせません。

試験の対策本は繰り返し演習する

試験対策本は、手軽に入手できます。

出題形式に慣れるためにも、対策本は繰り返し演習してください。

何冊も用意するより、1冊か2冊に絞り集中的に繰り返した方が効果的です。

Webサイトから演習できるサービスもあるので、併せて活用するといいでしょう。

本番環境と同じ状態に慣れる練習をする

そして、本番環境に慣れる練習も必要です。

Webテストでは、計算する際にノート・鉛筆・電卓を使用できます。

制限時間内に解答する必要があるため、時間配分を大体の感覚で覚えておくことも大切です。

練習から本番環境に慣れておけば、テスト当日も冷静に臨めるでしょう。

コンサル転職のWebテストに落ちる人の特徴

コンサル転職のWebテストに落ちる人の特徴

コンサル転職でWebテストに落ちる人には、いくつか共通点があります。

試験に落ちる人の特徴を把握して反面教師にすれば、合格できる可能性が高まるでしょう。

  1. 心構えを含めて試験に慣れていない
  2. 時間配分を誤っている
  3. 解答に矛盾が生じている
  4. 企業が求める人物像とマッチしていない
  5. 種類ごとに正しい対策が取れていない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

心構えを含めて試験に慣れていない

心構えも含めて、試験に慣れていないと不合格になる恐れがあります。

ペーパーテストが得意でも、Webテストとは勝手が変わります。ペーパーテストでは合格ラインに達していたからと油断すれば、予想外の結果になるかもしれません。

テスト形式によって、出される問題や制限時間が異なります。

Webテストに対する心構えと、準備を意識してください。

時間配分を誤っている

時間配分を誤るのも、試験に落ちる人に見られる特徴です。

予行演習では時間通りできていても、本番で予定通りに行くとは限りません。

スタート直後の難題に時間を取られると、制限時間内に解答できない恐れがあります。

時間に追われた状態では、実力を発揮できないこともあるでしょう。

難易度の高い問題にどのくらい時間をかけられるのか、普段から時間配分を意識しながら模擬問題に取り組みましょう。

解答に矛盾が生じている

解答に矛盾が生じると、一貫性のない人と判断される恐れがあります。

そもそもWebテストは、応募者の本質や適性を確認するものです。

自分を良く見せようと事実とは異なる解答をすれば、どこかに矛盾が生じます。

問題数が多くなるほどこの傾向があるので、解答には一貫性をもたせるように意識してください。

企業が求める人物像とマッチしていない

企業が求める人材像にマッチしていなければ、採用されないでしょう。

これまでどんなに優れた実績を残していても、企業が求める人材像と違えば採用するメリットがありません。

企業に応募する前に、どんな人材を求めているのか、自分に当てはまるのかを確認しましょう。

種類ごとに正しい対策が取れていない

Webテストは、企業によって種類が異なります。

たとえば一つのテスト対策に時間がかかってしまい、他のテスト対策が不十分なまま本番に臨んでも合格ラインに達するのは困難でしょう。

80%もしくは90%以上のラインに達するには、種類ごとに正しい対策を取る必要があります。

コンサル転職のWebテストをファーム別に紹介

コンサル転職のWebテストをファーム別に紹介

コンサル転職のWebテストは、ファームによって内容は異なります。

ここからは、ファーム別にWebテストの傾向を見ていきましょう。

  1. 総合系
  2. 外資戦略系
  3. 外資総合系
  4. シンクタンク系

総合系

総合系コンサルティングファームでは、以下のWebテストが実施されています。

Webテストの種類企業名
SPIアビームコンサルティング株式会社
TALNTTデータ経営研究所
玉手箱アクセンチュア株式会社
GAB株式会社ベイカレント・コンサルティング
CABEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

外資戦略系

外資戦略系コンサルティングファームの傾向は、以下の通りです。

Webテストの種類企業名
SPI BCG(ボストンコンサルティンググループ)
玉手箱ベイン・アンド・カンパニー

外資総合系

外資総合系コンサルティングファームでは、以下のWebテストが採用されています。

Webテストの種類企業名
玉手箱EY Japan 
KPMGジャパン
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
GABPwCコンサルティング合同会社

シンクタンク系

シンクタンク系コンサルティングファームは、以下のWebテストを実施しています。

Webテストの種類企業名
SPI 株式会社三菱総合研究所
MS&ADインターリスク総研株式会社
玉手箱日本総合研究所
GAB株式会社野村総合研究所

このように、企業によってWebテストの種類は異なります。

応募したい企業が、どのWebテストを実施するのか把握してから早めに準備を始めましょう。

まとめ:コンサル転職のWebテストは早期に準備を始めよう

まとめ:コンサル転職のWebテストは早期に準備を始めよう

コンサル転職のWebテストの合格ラインは、80%~90%と非常に高いのが特徴です。

自宅から受験できて、メモ・鉛筆・電卓などを利用できる一方、制限時間内に全て解答しなければなりません。

コンサル転職のWebテストに合格するには、3週間を目安に遅くとも2週間前までには準備し始めて合格ラインを目指してください。