※この記事はPRを含みます。
近年、インターネットの急速な普及に伴い、消費者行動は様変わりしています。
消費者行動の変化に対応し企業が成長するには、IT戦略が鍵を握るといっても過言ではありません。
ITコンサルタントは、ITのプロとして戦略に欠かせない存在です。
とはいえ、ITコンサルタントとして活躍するには、幅広い領域で高いスキルが求められます。
本記事では、ITコンサルタントを目指す方に向けて、必要なスキルを紹介します。
役立つ経験やおすすめの資格についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
ITコンサルタントに求められるスキルは9つ
ITコンサルタントとして活躍するには、ITに関する基礎知識の他、領域別の知識やスキルが必要不可欠です。
ITコンサルタントに求められる9つのスキルを紹介します。
- 実用的なITスキル
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
- 提案力
- 論理的思考能力
- クライアントの業界に関する知識
- 経営や戦略立案に関する知識
- 言語化のようなビジネスの基本スキル
- 英語力
実用的なITスキル
まず、実用的なITスキルが必要です。
そもそも、ITコンサルタントは、IT技術を活用して顧客の課題を解決する役割があります。
- 顧客の課題を解決するのにどのIT技術が適しているか
- そのIT技術でなにができるのか
- IT技術を導入するのにかかるコストがどのくらいか
このように、幅広い領域に対して実用的であることが重要です。
大前提として、ITに関する基礎知識の他、顧客によって異なる課題に対して臨機応変に対応するスキルも求められます。
マネジメントスキル
顧客の課題を解決するには、チームでプロジェクトを遂行しなければなりません。
ITコンサルタントには、円滑にプロジェクトを進めるべくチームをまとめるマネジメントスキルも求められます。
なお、顧客への提案が済んだら終わりではありません。提案後は顧客が主体となって、提案に沿ってIT技術を導入して課題を解決します。
しかし、全てを顧客に丸投げすると、IT技術を活用できず目的を達成できない恐れがあります。
ITコンサルタントは、顧客がIT技術を活用するためのマネジメントスキルも必要です。
コミュニケーションスキル
顧客の課題を引き出すには、顧客に安心感を与え信頼してもらう必要があります。
顧客が心を開いてくれなければ、本当の課題は引き出せません。
そこで重要なのが、コミュニケーションスキルです。
さらに、顧客が課題を明確化できていないときは、顧客に寄り添い理解しようとする傾聴力が求められます。
傾聴力は、コミュニケーションにおいても重要な要素です。
提案力
提案力が伴わなければ、顧客の心に響くアプローチはできません。
顧客の課題を明確にしても、提案に納得してもらえなければ成約にはつながらないでしょう。
導き出した課題に対して、自社商品やサービスがどのようなメリット・ベネフィットを与えるのかを具体的に提案します。
また、顧客が理解しやすいように、具体例なども提示するといいでしょう。
論理的思考能力
論理的思考能力とは、提案を顧客に納得してもらえるように、道筋を立てることです。
どんなに良い提案でも、顧客に納得してもらえなければ意味がありません。
顧客に提案する際に、ITコンサルタント自身の考えがまとまっていなければ話の道筋がそれてしまいます。
論理的思考能力があれば、自身の考えを整理しながら道筋を立てられるので、顧客に理解してもらいやすくなるでしょう。
クライアントの業界に関する知識
クライアントの業界に関する知識も必要です。
そもそも、ヒアリングで顧客の課題を引き出す際に、顧客の業界知識がなければ正確に課題を把握できません。
業界によっては特有の課題などもあるため、業界に関する知識の他、業界フローに関する知識も必要です。
経営や戦略立案に関する知識
ITコンサルタントが提案するのは、顧客が抱える経営に関する課題を解決する方法です。
課題を解決し経営を立て直すには、コストが高額になるケースも少なくありません。
資金繰りが困難な企業に対して、高額な費用がかかる提案をしても受け入れてもらえないでしょう。
ITコンサルタントには、経営や戦略立案に関する知識も求められます。
言語化のようなビジネスの基本スキル
言語化は、ビジネスにおいて基本スキルといっていいでしょう。
顧客へのヒアリングや提案では、顧客にわかりやすく説明することも重要です。
どんなに良い提案だとアピールしても、顧客が理解できなければ意味がありませrん。
言葉で表現するのが難しい内容も、言語化スキルが高ければ、頭の中で整理して相手が理解しやすいように伝えられるでしょう。
英語力
ITコンサルタントに英語力は必須ではありませんが、海外案件を担当するなら英語力も必要です。
グローバル企業への就職や転職を考えているなら、ビジネスレベルの英語力を身に着けましょう。
目安は、TOEIC 700~800点です。
ITコンサルタントに役立つ経験
ITコンサルタントとして活躍するには、ビジネス経験や開発経験が役立ちます。
それぞれどのように役立つのかを見ていきましょう。
- ビジネス経験
- 開発経験
ビジネス経験
ITコンサルタントは、顧客が課題を解決してビジネスを立て直すためのサポートをするのが役割です。
IT技術に長けていても、ビジネス経験に乏しければ正確に課題を把握できない恐れがあります。
ビジネス経験があれば、自身の経験を元に課題解決に向けて最適なプロセスを組み立てられるでしょう。
開発経験
ITコンサルタントが、開発に携わらないケースは少なくありません。
開発に携わるのはSEです。
しかし、SEとの連携が必要な場合は、開発経験があった方がスムーズに連携できます。
また、開発に関する知識があれば、具体的に提案できるのもメリットです。
ITコンサルタントに役立つ資格5選
ITコンサルタントは資格がなくても働けますが、キャリアアップを目指しているなら資格が有利になる場合があります。
ここでは、ITコンサルタントに役立つ5つの資格を紹介します。
- ITコーディネーター
- 中小企業診断士
- 基本情報技術者
- ITILファンデーション
- プロジェクトマネージャ試験
ITコーディネーター
ITコーディネーターは、経営に関する知識を持つので、経営者の目線でIT戦略を立案できると証明できる資格です。
ITコーディネーター協会(ITCA)により発行される民間資格ですが、難易度が高いため資格を保有していれば就職や転職には有利になるでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、企業の経営状況を分析し、課題解決策を提案するのが仕事です。
多角的角度から分析するため、精度の高い分析結果から最適な解決策を提案できることから、ニーズが高まっています。
経営コンサルタントに関連する資格では、唯一の国家資格です。専門的な知識を持つ証明になるので、持っていて損はないでしょう。
基本情報技術者
基本情報技術者は、IT分野全般の知識と技術を持つことを証明できる資格です。
ITシステムに関しての知識を持つ証明にもなります。
資格取得のために勉強した知識は、ITコンサルタントとしても活かせます。
民間資格ですが、IT関連の仕事をするならキャリアアップにも役立つでしょう。
ITILファンデーション
ITIL(アイティル)ファンデーションは、ITサービスマネジメントに関する知識を持つ証明になる資格です。
世界共通資格なので、グローバル企業で働きたい方もスキルの証明になります。
ITの基礎知識が身につくので、ITコンサルタントとしての仕事にも役立つでしょう。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトの実現に必要なマネジメント力を証明できる資格です。
プロジェクト運営から管理まで、幅広く対応できます。
ITコンサルタントに欠かせないマネジメント能力の証明になる他、実務にも役立つ資格です。
ITコンサルタントはスキルなしの未経験でも目指せる
スキルを持たない未経験者でも、ITコンサルタントを目指せます。
ただし、ITに関する知識が皆無では、書類選考に通らない可能性が高いでしょう。
未経験でITコンサルタントを目指すには、ITに関する基礎知識や、仕事に活かせる経験やスキルは必須です。
たとえば、ITの基礎知識があり、コミュニケーションスキルや論理的思考力があるなら、書類選考や面接でアピールポイントになります。
まとめ:ITコンサルタントに必要なスキルを習得して活躍の場を広げよう
ITコンサルタントは、顧客が抱える課題をIT技術で解決できるように提案する役割があります。
IT技術の進化やDX推進など、企業が生き残るためにはIT技術の導入が欠かせません。
特に資格がなくてもITコンサルタントを目指せますが、必要なスキルを習得した方が活躍の場は広がります。
本記事で紹介した情報を参考にしながら、ITコンサルタントとしてキャリアアップを目指してください。