Slerからの転職を実現!おすすめの職種6選や成功のポイントも解説 - Tech Hiveマガジン

Slerからの転職を実現!おすすめの職種6選や成功のポイントも解説

SIerは、企画から運用まで幅広い領域を担当するため、残業が多く疲れるといった理由から転職を考える方は少なくありません。

しかし、「仕事がきついから」という理由だけでは、転職に失敗する恐れがあります。

Sierからの転職を成功させたいなら、理由と目標を明確にすることが大切です。

とはいえ、どのように考え行動したらいいかわからず悩む方もいるでしょう。

そこで本記事では、Sierから転職したい方に向けて、成功のポイントや注意点、おすすめの職種を紹介します。

SIreから転職したい!その4つの理由とは ?

SIerからの転職を考えても理由が曖昧なままでは、ゴールとなる目的が定まりません。

目的が不明確なまま転職しても、次の仕事に満足できなければ転職が目的になる恐れがあります。

まずは、なぜ辞めたいのかその理由を明確にしてください。

ここではSIerから転職した方に多い理由を4つ紹介します。自身の状況と照らし合わせながら、辞めたい理由を明確にする参考にしてください。

  1. 残業が多くて疲れた
  2. 業務量に見合った給料がもらえない
  3. スキルアップしにくい業務内容である 
  4. 客先常駐先の環境に慣れない

残業が多くて疲れた

SIerは、激務と言われています。残業が多く、疲労を感じられる方は少なくありません。

システム開発の現場において、スケジュール通りに進まないのは日常茶飯事です。

エラーやトラブルが生じれば、その都度迅速な対応が求められます。

しかし、納期は決まっているため、スケジュールの遅れを取り戻すには残業や休日出勤などでカバーしなければなりません

残業や休日出勤が続けば、疲労がたまり体調を崩すこともあるでしょう。

このような状態が続けば、心身ともに疲れてしまい転職したいと考えるようになります。

業務量に見合った給料がもらえない

激務の労働環境から、給料が業務量に見合っていないと感じられる方も多いでしょう。

IT業界は、多重請負構造の傾向があるため、下請けになるほど報酬が下がる仕組みです。

特にプロジェクト規模が大きくなるほど、層が深くなるため中小企業のSIerでは給料の低さに不満を持つ方は少なくありません。

どんなに頑張っても、業務量に見合った給料がもらえなければ、モチベーションを保てなくなります。

もっと給料の良い転職先を見つけたいと思うのも仕方ないでしょう。

スキルアップしにくい業務内容である 

スキルアップしにくいのも、SIerの転職に多い理由です。

そもそも、SIerは調整や管理という上流工程を担当します。これは大手企業に多く見られる傾向で、開発に携わる下流工程は外注するのが一般的です。

特にスキルアップやキャリアアップを目標している方は、このまま働いていても将来に不安を覚え転職を考えることも少なくありません。

客先常駐先の環境に慣れない

SIerは、客先常駐先で仕事をするのが一般的です。

クライアント企業で仕事をするため、プロジェクトメンバーであっても社外の人扱いされ、環境に慣れるまでに時間がかかることも少なくありません。

人によっては全く慣れず、常にストレスを感じることもあるでしょう。

ようやく慣れた頃にプロジェクトが完了すれば、また新たなクライアント企業での対応を求められます。

このような状態が繰り返されれば、ストレスから転職を考えるようになります。

SIerから転職する前に確認したいこと

SIerからの転職を考える際は、行動を起こす前に以下に紹介する3つのポイントを確認してください。

転職に失敗して後悔しないためにも、大切なことです。

  1. 転職の理由を明確にできているか
  2. 転職先で自分のやりたい仕事ができるか
  3. 転職から5年後・10年後のキャリアプランを描けるか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

転職の理由を明確にできているか

まず、なぜ転職するのかその理由を整理しましょう。

  • 仕事がきついから
  • 残業ばかりで疲れるから
  • 給料が低いから

このように漠然とした理由では、転職先でも長続きせず転職を繰り返す恐れがあります。

理由に対する解決策を考えれば、理想の転職先を探しやすくなるでしょう。

解決策を見出すには、転職理由を明確にする必要があります。

転職先で自分のやりたい仕事ができるか

他に夢があったのに叶えられず、SIerで働くこともあるでしょう。

本当にやりたい仕事があるなら、転職先で夢を叶えられるかもしれません。

しかし、転職先で自分がやりたい仕事ができなければ、辞めることが目的になってしまう恐れがあります。

転職を決める前に、自分が本当にやりたい仕事が何であるかを整理してください。

転職先でやりたい仕事がはっきりしていれば、効率よく求人を探せます。

転職から5年後・10年後のキャリアプランを描けるか

転職から5年後・10年後に、どんなキャリアプランを描けるかも確認したいポイントです。

「キャリアプラン」は将来の計画のことであり、将来をイメージする「キャリアビジョン」とは意味が違います。

イメージするだけなら誰でもできますが、具体的な計画がないと方向性が定まりません。

5年後10年後
キャリアビジョンプロジェクトの上流工程に携わるエンジニアになりたいプロジェクトマネージャーとしてチームをまとめて成果を出したい
キャリアプラン幅広い領域で活躍するためにスキルを習得する
上流工程の経験を積む
プロジェクトマネージャーに必要な資格を取得する
マネジメント業務経験を増やし経営についての知識を深める

目標に向かってどのように行動するか、具体的に決めるのがキャリアプランです。

SIerからの転職におすすめの職種6選

SIerの現状に不満があるなら、異業種へ転職する選択肢があります。

しかし、SIerとして取得したスキルを活かしたいなら、同業種から別の職種を選択することになるでしょう。

ここからは、これまでのスキルを活かせるおすすめの職種を6つ紹介します。

  1. Webエンジニア
  2. Webディレクター
  3. 社内SE
  4. IT営業職
  5. ITコンサルタント
  6. フリーランスエンジニア

Webエンジニア

Webエンジニアは、Webサイトやアプリの設計から保守までの領域に携わります。

SIerではスキルアップできないと悩んでいた方も、プログラミン用語を用いて開発業務に携われるのでスキルアップできるのがメリットです。

SIerの仕事を通じて身につけたIT関連のスキルは、Webエンジニアでも活用できます。

Webサイトやアプリは、将来的にも高いニーズが見込まれるため、安定性を求める方にも適しているでしょう。

Webディレクター

Webディレクターは、プロジェクトの統括を担います。

設計から保守までの業務に携わる他、チームをまとめてプロジェクト成功に向けて尽力しなければなりません。

Webディレクターとしてチームをまとめるには、管理・調整力の他、マネジメント力も求められます。

SIerでプロジェクトマネージャーを経験した方なら、その経験を転職先でも活かせるでしょう。

社内SE

社内SEは、自社内でシステムの運用や保守に携わります。

システムの開発に携わらないのはSIerと同じですが、自社内での業務になるため環境に慣れないストレスはありません。納期のストレスからも開放されるでしょう。

ただし、トラブルが発生した場合は、迅速な対応が求められることに留意してください。

IT営業職

IT営業職は、一般的な営業職に求められるスキルの他、IT知識も持ち合わせています。

一般的な営業職は、クライアントからIT技術に関することを質問されても答えられないケースが少なくありません。クライアントの課題を解消するには、IT知識を持つ他部署との連携が必要です。

IT営業職は、営業スキルとIT知識を持ち合わせているので、クライアントの質問にも迅速に対応できます。

コミュニケーション力や交渉力があれば、SIerで身につけたIT知識が役立つでしょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITの専門家としてクライアントの課題を解決するのが仕事です。

  • クライアントにヒアリングを行い課題を抽出する
  • 課題解決に向けた戦略を策定する
  • 戦略を元にクライアントに最適な提案をする
  • システムや技術の導入をサポートする

ITコンサルタントの業務は多岐にわたりますが、SIerで身につけたITスキルは、戦略の策定や提案に活かせます

フリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアは、個人事業主としてクライアントから仕事を受注します。

スケジュール管理やクライアントとの交渉など、全て自分で対応しなければなりません。

一方、ライフスタイルに合わせて、得意分野や働き方を選べるのはメリットです。

責任は大きくなりますが、SIerで身につけた知識やスキルを活かして年収アップしたい方にも向いています。

SIerからの転職を成功させる6つのポイント

SIerからの転職を成功させるといっても、具体的にどう行動すべきかポイントをおさえておく必要があります。

失敗してから後悔しないために、転職を成功させるポイントを6つ紹介します。

  1. 自己分析を徹底する
  2. 自身のスキルを棚卸しする
  3. 習得したスキルを活かせる転職先を選ぶ
  4. ミスマッチがないかよく確認する
  5. 高い技術を持つ将来性のある企業を選ぶ
  6. 転職エージェントを活用する

自己分析を徹底する

徹底した自己分析は、どの分野での転職にも欠かせない重要な要素です。

転職先で自分がやりたい仕事をするには、自身の経験やスキルが通用するのかを確認してください。

SIerである程度のスキルが身についていても、それを転職先で活かせなければ意味がありません。

自己分析ができていないまま転職先探しても、目標達成は困難でしょう。

自己分析は自分を客観視できるのもメリットです。

包括的に自分を理解できれば、今まで気づいていなかった強みや弱みを正確に把握できます。

自己分析の仕方がわからないときは、ツールを使うといいでしょう。

自身のスキルを棚卸しする

そして、自身のスキルを棚卸しするのも重要です。

まず、自身が持つスキルをすべて洗い出し一覧にまとめます。

次に、転職先でやりたいことを確認してください。自身が持つスキルから、やりたいことに役立つスキルは何か、不足しているスキルが何かを見出します。

役立つスキルは「強み」不足しているスキルは「弱み」です。スキルの棚卸しは、自己分析にも役立ちます。

習得したスキルを活かせる転職先を選ぶ

スキルの棚卸しをしたら、習得したスキルを活かせる転職先を選びましょう。

自分がやりたい仕事ができる企業の求人が見つかっても、即戦力になる人材を求めているのにスキルがなければ採用されません。

これまで取得したスキルを転職先で活かすには、企業が求める人材像にマッチしていることも重要です。

ミスマッチがないかよく確認する

ミスマッチがないか、よく確認してください。

自身のスキルを活かせると思い転職先を選んでも、実際に働いてみたらやりたい仕事をさせてもらえず後悔することもあるでしょう。

自身のスキルを活かせる仕事なのに、人間関係がうまくいかなければ業務に支障が出る恐れがあります。

このように転職ではミスマッチが起きる可能性があります。

ミスマッチを防ぐためにも、自身で応募先企業の情報を収集し、職場環境や待遇を確認することが大切です。

高い技術を持つ将来性のある企業を選ぶ

さらに、高い技術を持ち将来性がある企業かも確認したいポイントです。

転職先でやりたい仕事ができても、将来性のない企業では長く働けない恐れがあります。

スキルアップやキャリアアップを目的として転職したのに、転職先の技術が低ければ目標を達成できないでしょう。

転職先を選ぶ際は、企業の技術と将来性も確認してください。

転職エージェントを活用する

転職活動をスムーズに進めたいなら、転職エージェントを活用しましょう。

仕事を辞めてから転職先を探す場合は、見つかるまでの間収入が途絶えるので、生活に支障が出る恐れがあります。

しかし、仕事を続けながらでは、思うように転職活動が進まないこともあるでしょう。

転職エージェントは、求人紹介から面接対策、日程調整や交渉代行まで、転職活動を手厚くサポートしてくれます。

希望にマッチした求人を紹介してもらえるので、転職後のミスマッチを防げるのもメリットです。

SIerから転職する際の注意点

SIerからの転職に成功しても、ネガティブな意味でこれまでとは違うことが起きる可能性があります。

ここでは、SIerからの転職で注意したい点を3つ紹介します。

  1. 今より給料が下がる可能性アリ
  2. 新しい環境に慣れるまで時間がかかる
  3. スキル不足で転職できない可能性がある

今より給料が下がる可能性アリ

SIerは、残業が多く仕事がきついとされる一方、業界の中では給与水準が高い傾向があります。

残業がない仕事やスキルを活かせる仕事が見つかっても、今より給料が下がる可能性があることに留意してください。

給料面での不満が転職理由の場合は、転職=給料アップではないことへの理解が必要です。

新しい環境に慣れるまで時間がかかる

今までと環境を変えたくて、SIerから異業種に転職するケースでは、新しい環境になれるまで時間がかかる場合があります。

SIerは客先常駐先での仕事が多いため、環境に対応できないストレスが転職理由になることも少なくありません。

これまでとは全く違う環境への転職では、環境の変化がストレスの原因になる可能性があります。

ただし、客先常駐先ではないため、企業の一員として環境や上司や同僚と良好な関係性を構築できれば、環境によるストレスは解消されるでしょう。

スキル不足で転職できない可能性がある

スキル不足が原因で転職できない可能性があります。

SIerで身につけたスキルがあっても、転職先の企業が求める人材像にマッチしていなければ応募しても採用されないでしょう。

20代であれば、スキル不足でもポテンシャル採用を狙える可能性があります。

しかし、30代以降はスキルを重視する傾向があるため、自身のスキルを活かせる転職先を見極めてください。

まとめ:SIerからの転職で後悔しないためにも自己分析を徹底しよう

SIerからの転職理由は、残業が多く疲れる・業務量と給料が見合っていないなどの意見が多く見られました。

転職を考える理由は人それぞれですが、SIerからの転職を成功させるには自己分析によりスキルを活かせる転職先を見つけることが大切です。

本記事で紹介した情報を参考にしながら、後悔のないSIerからの転職を成功させてください。